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ゲイ映画こぼれ話


映画こぼれ話イラスト 実はゲイ映画っていっぱい作られました。そんな中でも、選りすぐって作品紹介しちゃったり、撮影現場の思い出話をしちゃったり、キャストのオモシロ話などなど、とにかく裏話やこぼれ話など、いろいろご紹介しちゃいます。
もちろん、ご覧のみなさまからの突っ込みや映画やキャストに関するご質問もオッケ〜です。いろいろトークしちゃいましょう。

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映画こぼれ話

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 碓田清司くんの面白エピソード  アコースティックマン : 2016/05/29(Sun) 16:06 No.6 

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いよいよサッカーのワールドカップの開幕が目前に迫ってきました。
目標はベスト4なんていう壮大な夢を掲げた日本がどこまでやれるのか、サッカーにあまり興味のない人でも、やはり気になっちゃいますよね。
ゲイって、野球は苦手だけど、サッカーはまだマシ、という方が結構多いから、意外と劇場の中でもそんな話が飛び交ってるかも知れません。

さて、そんな6月ですが、この5日から公開の『仮面の誘惑』、そして同じく6月の26日公開の『若者狩り』の2作品に連続して主演している、サッカー選手に負けないイケメンの俳優、碓田清司くんについてお話します。
碓田くん、ほんとに可愛いです。いわゆる正統的な2枚目という顔立ちではありませんが、キュート、愛くるしい、抱きしめたいという美形で、身体もほんとに綺麗。
俳優として、映画はもちろん、舞台、そしてAVなんかにも出演して、幅広く活躍してました。イケメンなんで、AVでは相手役の女優さんの受けも良かったそうですよ。
で、ここからはそんな碓田くんの面白エピソードを暴露しちゃいます。

ある年、エロ系雑誌で、年末企画としてその年に活躍したAV男優を集めて座談会というのが行われました。ノンケさん向けの雑誌なんで、あの女優はどうだとかいった女優のエロ度品評会みたいな内容なんですね。その座談会に、碓田くんも出席していました。他は有名どころの男優。その中に、ゲイ映画でもお馴染みで、今は監督として活躍する池島ゆたかさんもいらっしゃったんです。実は、『仮面の誘惑』で碓田くんは、その池島ゆたかさんと共演してまして、お二人、濃厚な絡みを映画の中でやってるんですね。
そして座談会が佳境になってきて、ノンケ読者が一番喜びそうな「今年してもらったフェラチオの中で、一番上手かった女優は誰だ」というテーマになったとき、それぞれの男優さんはAちゃんだとか、いやBちゃんだよなんて言って盛り上がっていく中、碓田くんはなんと、その年に撮影したこの『仮面の誘惑』での絡みを思い出したのか、「池島さん」と言ってしまったんです!
一瞬座談会は沈黙し、その後で大爆笑になったそうです。
そりゃそうですよね。ノンケエロ雑誌の座談会で、同じ男優仲間の池島さんのフェラチオが一番気持ちよかった、なんて言っちゃったら。

その後、この碓田くん発言はそのまま雑誌に載っちゃったそうで、しばらくは碓田くん現場でみんなから、しょっちゅうからかわれていたとか。また同時にゲイ映画の現場では、どうせなら池島さんにフェラチオしてもらいたいという男優さんの希望がいくつかあったとか。
碓田くん、ここで書いてもよかったよね(笑)。

てなわけで、この面白エピソードを生んだ、池島ゆたかさんの絶品フェラが堪能できる『仮面の誘惑』、絶対にお見逃しなく。
ご来場お待ちしております。

(ローズメルマガ12号より転載)

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 犯し屋・港雄一、犯される!  映画好き姐さん : 2016/04/15(Fri) 11:48 No.5 

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俳優、港雄一(みなと ゆういち)。
恰幅のいい身体に、強面の容姿。どすの効いた低音の声に、ダンプカーのような動き。まさに、どこかの組の親分もびびって逃げ出すんじゃないかという存在感を持つ、個性派俳優だ。今日から公開の『俺たちに明日はある!』でも、若専の好色なやくざの親分を演じている。いやはやこの人がいなければこの映画は成立しなかったんじゃないかと思うぐらいだ。
そんな港雄一についたあだ名が「犯し屋」。
その風貌から、演じた役の多くが無理やり相手を犯す役で、もう彼がスクリーンに出てくるだけで、あっ今度は誰が犯されるんだろうと思ってしまうぐらいだ。
成人映画のキャリアはかなり古く、ごく初期の頃から出演し、ピンク、日活ロマンポルノ、そしてゲイ映画まで、まさに数が多すぎて、おそらく誰も彼の正確なフィルモグラフィーは作れないんじゃないかと思う。1000本以上の映画に出演しているはずだ。特に、日活ロマンポルノでの団鬼六原作のSM作品での、容赦無しのドS役はまさに当たり役だった。
名前を知らなくっても、顔を見ればあの人かと思い出す人も多いはずだ。彼はゲイ映画も大好きで、こちらも数多く出演しているし、ゲイ映画への思いから監督までもやっている(港雄一初監督作品『刺青・愛・乱舞(ラブ)』)。
また、かってのシネ・フレンズ西陣では何度か「SMホモショー」を自ら企画して出演・演出もしているので、覚えていらっしゃる方もいるだろう。
で、1000本以上の映画に出演しているということは、ひとつの作品でいつも2、3人は犯しているから、犯した人の数は2000人以上ということになる。いや〜、凄い…。まさに「犯し屋」だ。
実はそんな港雄一の犯しまくった歴史の中で、たった1度、港雄一が「犯されている」作品があるのだ。それがなんと、『俺たちに明日はある!』なのだ。
短いシーンだが、あの港雄一がバックスタイルで、若い可愛い男の子にアナルを貫かれ、ウォ〜ウォ〜喘いでいるという、成人映画史上奇跡のようなカットがある。これは見逃せない。しっかりと見届けてほしい。
ま、それがどうしたのと言われれば、それまでなんだが、映画というのはこういう些細なことにもひとつひとつ意味が付いてくるものなのだ。そこがAVと根本的に違うということだろう。

そんな港雄一さんだが、その風貌とは反対に、素顔は実にサービスマンで、常にお客様はどうすれば喜ぶだろうといったことを考えている人だ。だから時にはそのサービス精神から演技がオーバー気味になってしまうことがある。そのあたりから最近は若い監督たちのキャスティングから敬遠されるようになってきた。しかしまだまだその貴重なキャラクターは、成人映画界にとって必要なはずだ。もうひと踏ん張りもふた踏ん張りもしてもらいたい。
頑張れ、港雄一。まだまだ犯しまくれ!

(ローズメルマガ19号より転載)

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 『ハードコア・デイズ』日本公開までの日々  プロデューサーSK : 2015/08/22(Sat) 16:45 No.4 

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洋画を日本で公開するには、色々と大変だ。
今回はこのたびローズ劇場で公開される『ハードコア・デイズ』を例に、その舞台裏作業を紹介したい。
外国で作られた映画の上映権利を買って、日本で公開するには様々な方法がある。一番有名なのは、海外の映画祭へ行って、現地でそれを見て、これはいけると思ったらその場でその作品のエージェントに交渉するというのがある。だが、そんな場所に出品される作品というのはごく僅かで、多くは何らかの伝手を頼って、サンプルビデオという形で海を越えてやってくる。

ある日、映画プロデューサーで、監督でもある鈴木章浩氏から連絡があった。
鈴木氏とは大木裕之監督の『あなたがすきです、だいすきです』『たまあそび』のプロデューサー、そして『天使の楽園』の監督として、一緒にゲイ映画を作ってきた。また、フィリピンの衝撃的なゲイ映画『真夜中のダンサー』を共同で輸入し大きな話題を提供したりした、気心の知れた仲である。

「アメリカの作品でね、凄くエロいし、ストーリーも面白いし、デボラ・ハリーとか一流どころが出演してる、いい映画があるんだけど」
「アメリカ映画なら権利高いでしょう。ウチでは手を出せないよ」
「それがさ、ちょっとした伝手で来たもんだから、無茶な値段じゃないんだよ。サンプルビデオ送るからさ、一度見てくれる?」
ということで、ビデオが送られてきた。
といっても、そのビデオは当然アメリカのサンプル盤なので、日本語字幕などは入っていない。自慢じゃないが私は英語はチンプンカンプン。一緒に送ってもらったあらすじのペーパーを見ながら鑑賞すると、細かいところまでは分からないが、なるほど鈴木氏の言う通り、エロくて、面白い。
そして値段も、一社じゃちょっときついが、ウチと鈴木氏の会社で共同で出資すれば何とかなりそうだ。ということで、GOとなった。もちろん向こうのエージェンシーとの交渉は英語が堪能な鈴木氏が受け持ってくれた。

ここからが実務である。
まずアメリカからプリントが届くと、まず税関の試写室で審査を受ける。
この映画を日本に輸入してもいいのかどうかの税関員の判断だ。つまりこの試写室内は、法律上は日本国内ではないということになる。ここでNGが出ると、プリントはそのまま強制送還となるのだ。そしてここでOKが出て、初めて日本語字幕の焼付けという作業に入れる。
翻訳、日本公開タイトルの決定など、次から次と作業がある。特にこの作品の原題は、英語のエロ系のスラングなので、そのままをカタカナ表記したのではまったく意味が分からないので、どうしても邦題を付けなければならない。色々おバカなタイトルも出たが、結局鈴木氏の案で『ハードコア・デイズ』に決定。
そうしてようやく日本版のプリントが出来上がったところで、映倫審査を受けて、まさにようやくようやく劇場で上映ができるということになるのだ。

正直言うと、経費や作業の複雑さを考えると、新作映画を撮影する方がうんと楽だ。しかし、ウチと鈴木氏が動かなかったら、この作品には大手やアート系の会社も含めて、どこも手を出さなかっただろう。つまり日本では見れなかったということになる。この作品がこうしてローズ劇場のスクリーンで上映されることというのは、少しばかし私たちの働きがあったからかなという誇りも混じっている。

とにかく、アメリカ・インディペンデント映画の傑作『ハードコア・デイズ』、ぜひご覧いただきたいと思う。
お盆休み、皆様のご来場をお待ちしています。

(ローズメルマガ16号より転載)

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 ローズ劇場で沖縄にひたろう!  アコースティックマン : 2015/08/22(Sat) 16:38 No.3 

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プリントの損傷により長く上映が出来なかった『デッドライン 〜島唄よ響け、男たちの魂に〜』ですが、多くのお客様から上映のリクエストなどもいただき、このたびニュープリントを焼いて上映することになりました。
『デッドライン』を見たいとおっしゃって下さってた皆様、お待たせいたしました!
新里猛作監督、入魂の傑作映画が復活です!
どうぞ存分にお楽しみ下さい!

さて、この『デッドライン』、サブタイトルにあります「島唄」という言葉で気付かれる方もいらっしゃると思いますが、沖縄が舞台の作品です。
全編沖縄ロケという、成人映画では画期的なことを成し遂げた、監督の思いがこもった大作なんです。
沖縄ロケということなんで、当然のごとく色んな沖縄の風景や風習が出てきます。ストーリーやエロシーン以外にも、そういうところを見る楽しみというのもあって、沖縄好きの人にとってはきっとたまらないと思います。
もちろん沖縄に行ったことのない人、そういった風景や風習を知らない人もたっぷりとお楽しみいただけるんですが、知っていたほうがより楽しめるということで、今回はその中のひとつをご紹介したいと思います。

ちょうど映画の真ん中あたりでしょうか、主人公の二人がお店のカウンターで並んで「沖縄そば」を食べるシーンがあります。そのうちひとりが酔っ払って眠ってしまいます。それに気付いたもうひとりが、意地悪を思いつき、カウンターにおいてある小瓶を取り、中身をジャブジャブ「そば」の中に入れ、のびてしまうから早く食べなよと男を起こします。目を覚ました男が「ああ」と「そば」を食べると、あまりにも辛くて「そば」を吐き出してしまうというシーンです。これって、瓶の中身を知らないと「?」ですよね。
では、お教えしましょう。この瓶は「コーレーグース」といいます。沖縄のお酒「泡盛」に、沖縄特産の地域野菜「島とうがらし」を入れただけの、シンプルな沖縄独特の香辛料です。「島とうがらし」というのがもの凄く辛くって、そのエキスが泡盛にじっくりと溶け込んで、なんともいえない風味と香りと辛さを醸し出す、沖縄料理には欠かせない一品です。特に「沖縄そば」にはね。ただし入れ過ぎると、とてつもなく辛く、『デッドライン』のワンシーンのようになってしまいますので注意ですよ。
といったような、沖縄でしか見れないものが一杯この映画には出てきますので、機会があればまたご紹介します。ぜひ、そういったことも踏まえて、この映画をお楽しみ下さい。

しかし、ニュープリントって気楽に書いてますけど、35ミリの映画のプリントを1本焼くって、結構高いんですよね。価格を皆さん知られたら驚かれると思います。今回そういう大それたことをやってしまいましたので、皆さんにたくさんご来場いただかないと、大赤字になってしまいます(笑)。
いっぱい、いっぱい、いらして下さいね。お待ちしていますm(__)m

(ローズメルマガ31号より転載)

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 三好涼くんのこと  アコースティックマン : 2015/08/22(Sat) 16:24 No.2 

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ローズ劇場のHOMOショーが全盛の頃、出演者の多くは、お客様の好みの最大公約数から、細身でダンスが上手い、いわゆるジャニ系の男の子たちが占めていましたね。佐賀照彦くんとか、渋谷和則くんとか、樹かずくんとか…。あるいはもう一方の好みとして、津川たかしくんとか、太田明くんとかの、スジ筋系も大人気でした。。
そんな中で、三好涼くんは少し異質でした。
180センチ近い長身、そして体型はちょっぴりポッチャリ系。ダンスはお世辞にも上手と言えず、みんなで踊るエンディングではいつもワンテンポ、ツーテンポずれていました。ただ、そんなダンスでも常に全力投球。振り付けは完全に頭に入っているし、とにかく真剣に取り組んでいるのが見る人に分かり、だからこそ、そのずれを非難したりする人は皆無で、かえって応援の声が掛かるほどでした。
つまり、三好涼くんは超が付くぐらい、真面目だったんですね。
ゆえに、後輩たちの面倒見もいいし、稽古中の小道具作りなども率先してしんどい役を引き受けたりしていました。そして常に笑顔。笑い声が実に大きく、回りを和ましてくれました。だからメンバーたちが親しみを込めて、彼のことをニックネームでマルちゃん、マルちゃんと呼んでいたのを、よく覚えています。
そんな三好涼くんを主役にして、映画を作ろうという動機から始まったのが、今回上映の『僕らのウィニングラン』なのです。
彼を面接して、脚本家はそのイメージからこのシナリオを書き上げ、監督も何度も彼と話し合いを行っていました。この役を三好涼にやらせようではなく、三好涼がこの役をやる、そういった映画なのです。
撮影が始まったら、プロデューサーが驚いていました。脚本は全部頭に入ってるし、監督の言うことを的確に表現するし、演技経験が無いというのが嘘みたいだよと。つまり、勘がいいんですね。その天性の勘の良さと真面目さがミックスされて、三好くんはみんなに愛されていたということです。撮影現場も彼の陽気さと気遣いで、とてもスムーズだったとか。それは画面を見てても感じられます。
三好涼くんはこの後、同じ監督と脚本家のトリオで『縄と男たち4 契』にも参加します。
三好くん、今、どうしているんだろう…。こうして文章を書いていると、久し振りに彼に会いたくなってきました。なので、またこの映画『僕らのウィニングラン』を見れるのが、ぼくも楽しみです。

(ローズメルマガ35号より転載)

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